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仮定法過去

「もっと時間があれば」「私があなたなら」のように、現在の現実とは違う状況や、実現を考えにくい状況を想像するときに仮定法過去を使います。名前に「過去」があっても、必ず過去の出来事を表すわけではありません。

if+過去形、結果はwouldなど​

If I had more time, I would help you.

もっと時間があれば、手伝えるのですが。

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基本はif + 主語 + 過去形, 主語 + would / could / might + 原形です。hadは現在の「時間が足りない」という現実からの距離を示します。

結果の助動詞例文日本語訳
would:想定する結果
If I had a car, I would drive to work.
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車があれば、車で通勤するのですが。
could:能力・可能性
If we had more staff, we could finish sooner.
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人手がもっとあれば、早く終えられるのですが。
might:控えめな可能性
If the price were lower, I might buy it.
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価格がもっと低ければ、買うかもしれません。

主節のwouldを通常の条件節にも重ね、If I would have more timeとはしません。意志を表すwouldなどの別の用法はありますが、まずこの基本形を練習します。

be動詞はwere​

If I were you, I would check the backup first.

私があなたなら、まずバックアップを確認します。

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仮定法ではI / he / she / itにもwereを使う形が標準的です。日常会話では主語に応じたwasも使われますが、If I were youはよく使う助言の形です。

If I were youを言わずに助言する​

相手の状況について助言する会話では、If I were youを述べずにI'd ... / I wouldn't ...だけで伝えることがあります。上の例文も、次のように言えます。

I'd check the backup first.

私なら、まずバックアップを確認します。

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I'dはここではI wouldです。「自分がその状況なら」という想定が文脈から伝わるため、条件を毎回言う必要はありません。否定の助言も同じように表せます。

If I were you, I wouldn't deploy it yet.

私があなたなら、まだデプロイしません。

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I wouldn't deploy it yet.

私なら、まだデプロイしません。

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これは「私ならどうするか」という助言です。ただし、すべてのI'd ... / I wouldn't ...をIf I were youの省略と考えるわけではありません。I'd like ...という希望など、wouldの別の用法や、別の条件が文脈にある場合もあります。

If I were youを明示すると助言の立場がはっきりしますが、相手や場面によっては、一方的に指導するように聞こえる場合もあります。省けば必ず丁寧になるという関係でもありません。必要なら理由を添え、必須の対応か任意の提案かも明確にします。コードレビューの英会話でも、こうした助言を使えます。

It'd be better・You'd be better offで助言する​

「私なら〜します」以外に、「そのほうがよいでしょう」「あなたにとってそのほうがよいでしょう」と選択肢を勧める形もあります。

短縮しない例文短縮形の例文日本語訳
It would be better to check the backup first.
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It'd be better to check the backup first.
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まずバックアップを確認したほうがよいでしょう。
You would be better off checking the backup first.
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You'd be better off checking the backup first.
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あなたにとっては、まずバックアップを確認するほうがよいでしょう。

It would be better to + 原形は、その行動のほうがよいという判断を示します。You would be better off + ing形は、その行動を取るほうが相手にとってよい状況になると勧めています。どちらの'dもwouldです。

It'd be better if we checked the backup first.

先にバックアップを確認したほうがよいでしょう。

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It would be better if + 主語 + 過去形でも案を示せます。ここでのcheckedは、現在・未来の案について距離を置いて述べる形で、過去に確認したという報告ではありません。wouldの助言をすべてIf I were youの省略に戻す必要はありません。

You'd be better prepared if you checked the logs first.

先にログを確認すれば、準備がより整うでしょう。

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You'd be better ...自体が誤りなのではありません。この例はYou would be better preparedという準備の状態を表しています。「〜したほうがよい」という助言を表すbetter off + ing形とは、後ろの形も含めて区別します。

一方、You'd better check the backup first.はYou had better ...で、wouldではありません。強い助言・警告にもなるhad betterと、英会話での短縮形の聴き取りを合わせて確認してください。

これらも丁寧さの固定順位ではありません。youを主語にすると相手への助言だとはっきり伝わりますが、相手や口調によっては指図のように感じられる場合もあります。理由を添え、判断や対応を一方的に決めないようにします。

現実の条件との対比​

If I have time tomorrow, I will help you.

明日、時間があれば手伝います。

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If I had time tomorrow, I would help you.

明日、時間があるなら手伝えるのですが。

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前者は現実にあり得る条件、後者は時間を取れないなどの背景から距離を置いた仮定です。仮定法は、常に「絶対に起こらない」ことだけを表すわけではありません。話し手の捉え方によって形を選びます。

wish・if only・as if​

I wish I knew the answer.

答えがわかればよいのに。

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If only I could speak more confidently.

もっと自信を持って話せればよいのに。

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He talks as if he knew everything.

彼は何でも知っているかのように話します。

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wish + 過去形は現在の願望、if only + 過去形は強い願望を表します。as if + 過去形は、現実とは違うように見える様子を表せます。実際にそうかもしれない場合には、as ifの後に通常の時制も使えます。

I wish the noise would stop.は、騒音が止むという状況の変化への願い・不満です。現在の状態へのI wish I knew ...とは分けて考えます。

if節を使わずに条件を伝える​

条件は、必ずifで始まる節で示すわけではありません。現在、時間が足りない場面なら、次のように前置詞句でも表せます。

With more time, we could review every change.

もっと時間があれば、すべての変更をレビューできるのですが。

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Without your help, I would be stuck.

あなたの助けがなければ、行き詰まっているでしょう。

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with / without + 名詞が「〜があれば/なければ」という条件に相当します。時点は文脈で確認します。

条件が共有されていれば、結果だけを述べることもあります。

I'd join you, but I have another meeting.

ご一緒したいのですが、別の会議があります。

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ここでは「別の会議がなければ」という条件を文脈から読み取れます。I'd joinはI would joinの短縮形です。I'dはI hadにもなるため、後ろの形と文脈を見ます。助動詞の短縮形と英会話での聴き取りも参照してください。

would / couldが出てきたら必ず仮定法、というわけではありません。丁寧な依頼、過去の習慣・能力などの別の用法もあります。

未来を想像するwere to​

If the service were to stop, we would use the backup.

仮にサービスが停止したら、バックアップを使うでしょう。

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if + 主語 + were to + 原形は、未来の想像上の条件を表します。運用の説明では仮定だけでなく、どの状況で何をするかを明確にします。

確認問題​

  1. If I ___ you, I would ask for help.に標準的なbe動詞の形を入れてください。
  2. 「もっと時間があればよいのに」をI wishで英語にしてください。
  3. 今は予算が足りない状況で「予算がもっとあれば、新しい機器を買えるのですが」をcouldで英語にしてください。
解答・解説を見る
  1. wereです。現在の現実とは違う仮定を表します。
  2. I wish I had more time.です。現在の願望でも、wishの後は過去形のhadです。
  3. 次のように書けます。hadで仮定し、could buyで可能になることを表します。equipmentは通常不可算名詞です。

If we had a larger budget, we could buy new equipment.

予算がもっとあれば、新しい機器を買えるのですが。

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関連項目:仮定法過去完了