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話をつなぐ表現

会議やメールでは、情報を並べるだけでなく「なぜそう考えるのか」「前の話に何を付け加えるのか」を示すと、相手が流れを追いやすくなります。ここでは、ITやビジネスのやり取りで使う、話をつなぐ表現を紹介します。

同じ日本語に訳せても、前提・結果・対比などの役割は異なります。丁寧に見せるために足すのではなく、伝えたい情報の関係に合わせて選びましょう。

役割から表現を選ぶ​

for example / for instance / such asの比較は例を挙げる、etc. / and so on / and so forthは列挙・省略するで、作業範囲を曖昧にしない使い方とともに解説しています。

役割表現読み上げ例文と訳
前提・根拠を示す
given that
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
Given that the deadline is tomorrow, we should prioritize testing.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
締め切りが明日であることを踏まえると、テストを優先するべきです。
結果・結論を示す
therefore
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The API is unavailable. Therefore, we cannot run the integration tests.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
APIが利用できません。したがって、結合テストを実行できません。
as a result
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The client changed the requirements. As a result, we need to revise the estimate.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
顧客が要件を変更しました。その結果、見積もりを修正する必要があります。
対比・留保を加える
with that said
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The deadline is tight. With that said, we should still run the tests.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
締め切りは厳しいです。とはいえ、テストは実施するべきです。
however
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The tool is useful. However, it is expensive.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
そのツールは便利です。しかし、価格が高いです。
nevertheless
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The schedule is tight. Nevertheless, we can complete the review.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
日程は厳しいです。それでも、レビューは完了できます。
別の側面を示す
on the other hand
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
This plan is cheaper. On the other hand, it requires more manual work.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
この案は費用が安いです。一方で、手作業が増えます。
情報を追加する
in addition
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
We need to update the guide. In addition, we should review the examples.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
ガイドを更新する必要があります。加えて、例文も見直すべきです。
furthermore
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The proposal is expensive. Furthermore, it would take several months to implement.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
その提案は費用が高いです。さらに、実施には数か月かかる見込みです。
具体化・言い換えをする
for example
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
We need to test error handling. For example, we should check what happens when the connection fails.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
エラー処理をテストする必要があります。例えば、接続が失敗したときの動作を確認するべきです。
specifically
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
Please review the API design. Specifically, check the endpoint names and response formats.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
API設計を確認してください。具体的には、エンドポイント名とレスポンス形式を確認してください。
in other words
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The change is backward compatible. In other words, existing clients do not need to change how they call the API.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
この変更には後方互換性があります。つまり、既存のクライアントはAPIの呼び出し方を変える必要がありません。
話題・観点を整理する
regarding
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
Regarding the release date, we need your approval.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
リリース日について、承認をいただく必要があります。
in terms of
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
In terms of cost, option A is more attractive.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
費用の面では、案Aのほうが魅力的です。
moving on to
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
Moving on to the schedule, I would like to confirm the next milestone.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
日程の話に移って、次の節目を確認したいです。
前の話題から関連する話へつなぐ
speaking of which
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The release is next week. Speaking of which, have we updated the release notes?
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
リリースは来週です。それで思い出しましたが、リリースノートは更新しましたか?
on that note
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
We need faster feedback. On that note, could we schedule a short review tomorrow?
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
もっと早いフィードバックが必要です。それに関連して、明日、短いレビューの時間を設けられますか?
別の話題や補足を切り出す
by the way
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
The tests passed. By the way, is the team lunch still on Friday?
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
テストは通りました。ところで、チームのランチは予定どおり金曜日ですか?
要約する
to sum up
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
To sum up, we will fix the bug today and rerun the tests tomorrow.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
まとめると、今日は不具合を修正し、明日テストを再実行します。
in short
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
In short, the release is not ready.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
要するに、リリースの準備はできていません。

given that:前提を踏まえて判断する​

Given that the deadline is tomorrow, we should prioritize testing.

締め切りが明日であることを踏まえると、テストを優先するべきです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

given that + 主語 + 動詞で、「〜ということを考えると」「〜を踏まえると」という前提・根拠を示します。前提の節を先に置く場合は、通常その後にコンマを付けます。

if the deadline is tomorrowなら、締め切りが明日である場合の条件です。given thatでは、締め切りが明日だという情報を、判断の前提として受け入れています。前提自体が未確認なら、確認済みの事実のように伝えないようにします。

Given that we have not confirmed the cause, we should avoid promising a recovery time.

原因をまだ確認できていないことを踏まえ、復旧時刻を約束するのは避けるべきです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

given + 名詞の形も使えます。

Given the limited budget, we need to reduce the scope.

限られた予算を踏まえ、対応範囲を縮小する必要があります。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

文法上、given thatは接続詞的な表現、given the limited budgetのgivenは前置詞として扱えます。「理由・前提の節」と「名詞を伴う句」の違いは、接続詞と節も参考にしてください。

with that said:前の話を受けて留保を加える​

The deadline is tight. With that said, we should still run the tests.

締め切りは厳しいです。とはいえ、テストは実施するべきです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

前の発言を受け入れたうえで、別の側面・注意点・対比を加えます。「そうは言っても」「とはいえ」に近い使い方です。前の話と無関係な話題を始めるための表現ではありません。

The prototype looks promising. That said, we have not tested it with real users yet.

試作品は有望に見えます。とはいえ、実際のユーザーによるテストはまだ行っていません。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

短い形のThat said, ...や、That being said, ...、Having said that, ...も見かけます。長い形ほど丁寧というわけではなく、文章の流れや話し方に合わせて選びます。

with that saidは、構造としてはwith + 目的語 + 補語です。thatが前に述べた内容を指し、過去分詞のsaidがその状態を表します。形の詳しい説明は、分詞の「with+目的語+補語」を参照してください。

however・neverthelessとの関係​

The tool is useful. However, it is expensive.

そのツールは便利です。しかし、価格が高いです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

The schedule is tight. Nevertheless, we can complete the review.

日程は厳しいです。それでも、レビューは完了できます。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

howeverは対比を示します。neverthelessは、前の内容が障害や反対材料になりそうでも、結果が成り立つことを強調します。with that saidも対比に使えますが、特に前の発言を受けて留保を付ける流れに合います。

単純な対比ならbutで十分な場合もあります。すべての文を長い表現に言い換える必要はありません。

therefore・as a result:結果や結論を示す​

The API is unavailable. Therefore, we cannot run the integration tests.

APIが利用できません。したがって、結合テストを実行できません。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

The client changed the requirements. As a result, we need to revise the estimate.

顧客が要件を変更しました。その結果、見積もりを修正する必要があります。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

thereforeは前の内容から導く結論、as a resultは前の出来事による結果を示します。意味が重なる場面もあります。単に次に起きたことではなく、因果関係や判断のつながりを述べるときに使います。

つなぐ語だけで因果関係は証明できない

時間的に続いて起きただけの事象を、thereforeやas a resultで原因と結果のように結ばないようにします。障害報告では、確認できた関係と推測を分けます。

on the other handとon the contrary:別の側面か、反対の訂正か​

This plan is cheaper. On the other hand, it requires more manual work.

この案は費用が安いです。一方で、手作業が増えます。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

on the other handは、別の側面や比較対象を示します。メリットとデメリットを比べるときにも使えます。前の発言を否定しているわけではありません。

similar to / unlike / in contrast to / in contrast with / whereasなどとの使い分けは、似ている点・違う点を伝えるで、類似・比較・対比の目的から確認できます。

The new process is not slower. On the contrary, it reduces the waiting time.

新しい手順は遅くなっていません。むしろ、待ち時間を短縮します。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

on the contraryは、前に述べられた内容や想定とは正反対だと訂正する表現です。単なる「一方で」としては使いません。相手の発言を強く否定する響きになる場合もあるので、必要な根拠を添えます。

in addition・furthermore:情報や根拠を追加する​

We need to update the guide. In addition, we should review the examples.

ガイドを更新する必要があります。加えて、例文も見直すべきです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

The proposal is expensive. Furthermore, it would take several months to implement.

その提案は費用が高いです。さらに、実施には数か月かかる見込みです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

in additionは情報の追加、furthermoreは同じ方向の主張や根拠を積み重ねるときに使えます。furthermoreは改まった文章でも見かけますが、短いチャットではalsoやandのほうが合う場合もあります。

for example・specifically・in other words:具体化と言い換え​

例文日本語訳・役割
We need to test error handling. For example, we should check what happens when the connection fails.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
エラー処理をテストする必要があります。例えば、接続が失敗したときの動作を確認するべきです。例を1つ示します。
Please review the API design. Specifically, check the endpoint names and response formats.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
API設計を確認してください。具体的には、エンドポイント名とレスポンス形式を確認してください。対象を詳しく示します。
The change is backward compatible. In other words, existing clients do not need to change how they call the API.
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
この変更には後方互換性があります。つまり、既存のクライアントはAPIの呼び出し方を変える必要がありません。同じ内容を別の言葉で説明します。

for exampleは例示なので、必ずしも全部の対象を挙げているとは限りません。specificallyは詳細や範囲を明確にし、in other wordsは意味を保って言い換えます。言い換えに見せて、新しい条件や約束を足さないようにします。

regarding・in terms of・moving on to:話題と観点を整理する​

Regarding the release date, we need your approval.

リリース日について、承認をいただく必要があります。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

In terms of cost, option A is more attractive.

費用の面では、案Aのほうが魅力的です。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

regarding + 名詞は話題を示し、in terms of + 名詞は評価する観点を示します。どちらも、そのまま後ろに主語 + 動詞を置く接続詞ではありません。regarding the scheduleのような形で使います。

Moving on to the schedule, I'd like to confirm the next milestone.

日程の話に移って、次の節目を確認したいです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

moving on toは次の議題へ移るときの表現です。会議なら、何の話を始めるかを添えると、参加者がついていきやすくなります。

as for:別の対象を取り上げる​

The implementation is ready. As for the tests, we need another day.

実装は準備できています。テストについては、もう1日必要です。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

as for + 名詞は、前の話を受けて別の対象を取り上げたり、対比したりするときに使います。一般的に話題を示すregarding、評価の観点を示すin terms of、次の議題への移行を明示するmoving on toと役割を比べて選びます。

似た形のas perは指示・依頼などに従うこと、as ofは基準時点や開始時点を表します。これらは話題転換の表現ではありません。前置詞のas per・as for・as ofで例文と違いを確認できます。

on that note:関連する話を続ける​

We need faster feedback. On that note, could we schedule a short review tomorrow?

もっと早いフィードバックが必要です。それに関連して、明日、短いレビューの時間を設けられますか?

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

on that noteは、前の話に関連する話題や次の行動へつなぎます。無関係な話題への切り替えや、対比・留保を加えるwith that saidとは役割が違います。

speaking of which・by the way:関連する話か、別の話か​

会話や短いメールでは、直前の話から思い出したことや、補足の話題を切り出す表現も役立ちます。

表現話のつながり日本語の目安
speaking of which
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直前に出た話題を受け、関連することを持ち出すそれで思い出しましたが、その話でいうと
by the way
速度 1.0 / 自動選択 / en-US
別の話題や追加情報を切り出す。直前の話との直接の関連は必須ではないところで、ちなみに

The release is next week. Speaking of which, have we updated the release notes?

リリースは来週です。それで思い出しましたが、リリースノートは更新しましたか?

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

speaking of whichのwhichは、直前に出た話題を受けています。ここではリリースから、関連するリリースノートの確認へつないでいます。何を受けているかがわかる文脈で使います。

Speaking of the release, have we updated the release notes?

リリースの話でいうと、リリースノートは更新しましたか?

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

speaking of + 名詞なら、何の話を受けるのかを明示できます。これらは話の流れをつなぐ定型表現です。名詞に説明を付けるin which / to whichなどの形は、関係詞で別に扱います。

The tests passed. By the way, is the team lunch still on Friday?

テストは通りました。ところで、チームのランチは予定どおり金曜日ですか?

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

by the wayは、ここではテストからランチの予定へ話題を変えています。関連する補足にも使えるので、必ず無関係な話題というわけではありません。speaking of whichは前の話との関連を示し、by the wayは別件や付け足しとして切り出す違いがあります。

on that noteも前の話を受けますが、関連する提案・行動へ進むときにも合います。これらの役割は重なる場合があります。正式な会議で次の議題への移行を明示するなら、moving on to + 議題も選べます。

by the wayで添えると、話の本筋ではない補足のように伝わることがあります。必須の対応・重要な期限・重大な問題は「ちなみに」の中に埋めず、要点として明示します。

to sum up・in short:要点をまとめる​

To sum up, we will fix the bug today and rerun the tests tomorrow.

まとめると、今日は不具合を修正し、明日テストを再実行します。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

In short, the release is not ready.

要するに、リリースの準備はできていません。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US

to sum upはそれまでの要点をまとめ、in shortは内容を短く言い表します。初めて出す納期や担当者を「要約」として提示せず、合意済みの内容と新しい提案を区別します。

文法と句読点の注意​

ここで紹介した表現は、すべて同じ種類の接続詞ではありません。

  • given thatは後ろに節を伴い、前提を示します。
  • given / regardingなどの前置詞は、名詞などを伴います。
  • however / thereforeなどは、文の関係を示す副詞として使います。
  • with that saidなどは、定型的な句全体で話の流れを示します。

特にhoweverは、butと同じようにコンマだけで2つの独立した文をつなぐ使い方はしません。

The tool is useful, however, it is expensive.ではなく、The tool is useful. However, it is expensive.と文を分けます。The tool is useful, but it is expensive.や、改まった文章でのThe tool is useful; however, it is expensive.も使えます。

文頭のつなぐ表現の後にはコンマを置くことがよくありますが、thereforeなどは文の中にも置けます。まずは短い文を分けて、関係を明確にする形から使いましょう。

確認問題​

  1. 予算が少ないことを判断の前提として述べたい場合、___ the budget is limited, we should reduce the scope.にはGiven that / Ifのどちらが合いますか?
  2. The tool is useful, however, it is expensive.を、文を分けて自然に直してください。
  3. The schedule is tight. ___, we should still review the risks.で、前の話に留保を加えるならWith that said / As a resultのどちらが合いますか?
解答・解説を見る
  1. Given thatです。予算が少ないことを前提として受け入れ、判断の根拠にしています。Ifなら条件を設定する表現です。
  2. 次のように、ピリオドで文を分けます。butを使って1文にする方法もあります。

The tool is useful. However, it is expensive.

そのツールは便利です。しかし、価格が高いです。

速度 1.0 / 自動選択 / en-US
  1. With that saidです。日程が厳しいことを受け止めたうえで、それでも必要な確認を述べています。Howeverなども使えますが、As a resultは結果を示すため、この対比の意図には合いません。

関連する解説と場面​

参考資料​

例文はこの記事用に作成したものです。用法をさらに確認したい場合は、次の辞書・文法ガイドを参照してください。