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リンキングとシャドーイングで聴き取りを練習する

check itと知っているのに、会話では単語の境目がわからないことがあります。このページでは、よく出る音のつながりと変化をIT業務の例文で確認し、シャドーイングで重点的に練習します。

リンキングは、前の語の終わりと次の語の始まりがつながることです。同化・脱落・弱形も一緒に起こるため、単語を別々に覚えたときとは違う音に聞こえます。すべてを速く言うより、まずは「どこが、どうつながるか」を確認しましょう。

読み上げは合成音声であり、ここで説明する変化を必ず再現するわけではありません。辞書の音声や、文字起こしが確認できる実際の会話も併用します。wannaやshould'veなどは短縮形の聴き取りで扱います。

よく出るリンキングと音の変化​

次の1〜3は語と語のつながり、4〜6は一緒に起こりやすい同化・脱落・弱形です。まとめて「リンキング」と呼ぶ教材もありますが、ここでは違いを分けます。頻出する型の整理であり、出現頻度の順位ではありません。

種類練習するまとまり聴き取りの手がかり
1. 子音+母音check‿it、turn‿off前の語の最後の子音が、次の語の母音につながります
2. 同じ子音が続く境目same‿message、stop‿processing子音を別々に言い直すより、ひと続きに聞こえることがあります
3. 母音+母音we‿are、go‿over境目に短い「y」「w」のような移り変わりが聞こえることがあります
4. 同化did you、would you隣の音の影響で、元の子音が別の音に変わることがあります
5. 脱落next day、last build子音が続くと、/t/などが発音されないことがあります
6. 弱形とつながりsend him、a lot of強調しない語の母音や/h/が弱まり、境目が聞こえにくくなります

‿は、注目するつながりを示す学習用の記号です。通常の綴りには書きません。発音記号の/j/は英字のjではなく、yesの最初の「y」の音です。以下の音の説明は可能な発音の例で、話者・強調・間の取り方によって変わります。

1. 子音+母音:check it・turn off​

check itでは、checkの最後の/k/をitの母音につなげます。checkの後に日本語の「ク」の母音を足したり、単語ごとに休んだりせず、ひとまとまりとして聴きます。

Could you check it again?

もう一度それを確認していただけますか?

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Please turn off the notifications during the demo.

デモの間は通知をオフにしてください。

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注目するのはcheck‿it‿againとturn‿offです。itが前の語とつながっても、「それを」という意味は残ります。turn offは通知などをオフにする場面で、まとまりとして覚えやすい表現です。

判断するのは文字ではなく音です。have aでは、語末の文字がeでも最後の音は子音の/v/なので、次の母音とつながります。

2. 同じ子音:same message・stop processing​

same messageでは、語末と語頭に/m/が続きます。唇を閉じたまま音を続けるなどして、ひと続きの/m/に聞こえることがあります。stop processingの/p/も、2回別々にはっきり破裂させるとは限りません。

I got the same message.

私にも同じメッセージが表示されました。

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We need to stop processing new requests.

新しいリクエストの処理を止める必要があります。

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same‿messageとstop‿processingを練習します。境目が目立たなくても、単語がひとつ減るわけではありません。母音を足して区切るのではなく、前後の意味から2語を認識します。

3. 母音+母音:we are・go over​

we areでは、weの/iː/から次の母音へ移るときに、短い/j/のような音が聞こえることがあります。go overでは、goの最後から次の母音への移り変わりが、短い/w/のように聞こえることがあります。

We are ready to start.

開始する準備ができています。

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Let's go over the changes.

変更点を一緒に確認しましょう。

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we‿areとgo‿overに注目します。新しい単語を足しているのではなく、母音間の移り変わりです。「y」「w」を大きく言うことを目標にせず、音声で実際に聞こえるつながりをまねます。

4. 同化:did you・would you​

did youやwould youでは、/d/とyouの最初の/j/が合わさり、/dʒ/のように聞こえることがあります。could youも同じ型です。don't youでは、/t/と/j/が/tʃ/のようになることがあります。

Did you check the logs?

ログを確認しましたか?

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Would you share your screen?

画面を共有していただけますか?

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語ごとの音を知っているだけでは、つながったdid youを見つけにくいことがあります。「ジ」のような音だけで判断せず、疑問文や依頼の形と、後ろの動詞まで聴きます。すべての話者がこの音に変えるわけではありません。

5. 脱落:next day・last build​

next dayやlast buildのように子音が続くと、途中の/t/が脱落することがあります。なお、/t/を作っても破裂音が聞こえない発音もあり、「はっきり聞こえない」ことがいつも脱落を意味するわけではありません。

We checked it the next day.

私たちは翌日にそれを確認しました。

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The last build failed.

前回のビルドは失敗しました。

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next dayを聴いてtが目立たなくても、nextの意味は残ります。自分で必ず音を消そうとするより、「辞書どおりの子音が全部聞こえるとは限らない」と理解することを優先します。特に否定では、/t/が聞こえないという理由だけで肯定と判断しません。

6. 弱形とつながり:send him・a lot of​

強調しないhimでは、/h/が脱落し、前の語とつながることがあります。ofも、はっきりした単独の発音ではなく、短い/əv/などになります。/ə/は、力を抜いて短く発音する母音です。

I'll send him the link.

彼にリンクを送ります。

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We have a lot of work to do.

やるべき仕事がたくさんあります。

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send himはsend‿imのように聞こえる場合がありますが、himが文からなくなったわけではありません。a lot ofでは、弱いaとofを含めてまとまりで聴きます。himを対比して強調するときなどは、同じ弱まり方をするとは限りません。

音のつながりは、聴き取りの練習にも使う

発音をまねる目的は、速さや「ネイティブらしさ」だけではありません。知っている単語と、実際に聞こえる音を結び付けるために、短いまとまりを声に出す練習にも価値があります。つながりを誇張せず、意味・強勢・リズムも一緒に確認しましょう。

サイトの合成音声が、同化や脱落まで再現する保証はありません。説明した変化が聞こえない場合、速度を上げて無理に作るのではなく、その変化が聞こえる人の録音を練習用に選びます。

リンキングを重点的にシャドーイングする​

シャドーイングは、音声を聴きながら少し遅れて追いかけて話す練習です。文を聴き終えてからまねるリピーティングとは分けて、次のように段階を踏みます。最初は短い1文と、注目する境目を1〜2か所だけ選びましょう。

  1. 意味を確認する:例文と訳を読み、何を依頼・報告しているかを理解します。
  2. 音を見つける:まず聴き、次に英文を見ながら、対象のつながりが実際に聞こえるかを確認します。
  3. まとまりをリピーティングする:check it againなどの短い部分を、聴き終えてからまねます。余分な母音や間を入れていないか確認します。
  4. 文全体を追いかける:意味を保ったまま、少し遅れてシャドーイングします。難しければ短い部分に戻り、慣れたら英文を見ずに試します。
  5. 聴き取りに戻って確かめる:再び聴き、元の単語と意味を言えるか確認します。自分の録音と比べ、次は同じ型を含む別の文も聴きます。

5分練習の例:確認・画面共有・変更点​

以下は時間配分の目安です。回数をこなすことより、つながった音を元の語に戻せるかを重視します。

時間の目安文注目する箇所
最初の1分Could you check it again?意味を確認し、check‿it‿againがどう聞こえるかを探します
次の2分Would you share your screen?would youを短くまねてから、依頼の文全体を追いかけます
最後の2分Let's go over the changes.go‿overの移り変わりと文のリズムをまねて、英文を見ずに聴き直します

3文の読み上げは種類別の例文を使えます。まず1文だけを5分練習しても構いません。人の録音では、内容が理解でき、文字起こしが確認できる短い部分を選びます。

「言えるようになった」と「初めて聞く文でも聴き取れた」は別の確認です。別の話者や新しい文で同じ型を探し、聞き逃したら文字と照合しましょう。期限・否定・対象などの重要な情報は、つながりを推測できても本人と確認します。

確認問題​

  1. check it againで、子音と母音がつながる境目を2か所挙げてください。
  2. Would you share your screen?のwould youは、どの音が合わさって変化することがありますか?
  3. The last build failed.のlastの/t/が聞こえにくい場合、必ず別の単語だと判断できますか?
  4. シャドーイング用の合成音声で同化が聞こえない場合、速度を上げれば必ず再現できますか?
解答・解説を見る
  1. check‿itの/k/と次の母音、it‿againの/t/と次の母音です。実際の/t/の聞こえ方にはアクセントなどによる違いもあります。
  2. wouldの/d/とyouの/j/が合わさり、/dʒ/のようになることがあります。すべての発音で起きるわけではありません。
  3. 判断できません。子音が続くため/t/が脱落したり、破裂音が聞こえなかったりする場合があります。前後の語と意味も確認します。
  4. 再現できるとは限りません。その変化が実際に聞こえる人の録音を選び、短いまとまりから練習します。

会話プレーヤーで練習​

英文表示を外して音声に続いて話す練習や、特定の話者の連続再生を外して返答する練習を試せます。合成音声で音の変化を確認しにくい場合は、辞書の録音や実際の会話も使いましょう。

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